2019年2月25日 (月)

パパ契約

「できちゃったかも」
と彼女から言われた時は、頭の中が真っ白になった。
彼女とはパパ契約を結んでいて、定期的にお小遣いを渡してセックスをしている。
僕は40代前半、彼女はまだ20代の卒業を控えた女子大生だ。遊び相手には申し分なかった。
避妊は万全のつもりだったが、魔がさしたというか、彼女からも「今日は安全日」と言われて中出ししたことがあって、それがズバリ的中してしまったのだ。
僕は独身である。若い頃から結婚には懐疑的で、独り身を満喫している。パパ契約と言うか、要は有料のセフレを何人か持っている立場で彼女もその中の一人だった。
さてどうするか考えた。わがままと思われるかもしれないが、所帯はまだまだ持ちたくない。彼女には悪いが、パパ契約するような女の子と結婚をするなんてまず考えられない。
ただし、妊娠させてしまったのなら話は別だ。籍を入れていわゆるできちゃった婚にすることが、責任を取る手段だろう。
本当にお金に困ったら
堕ろさせるか?とも一瞬は思った。熱烈な恋愛の末に授かった子供ではない。お金と性欲に生まされた子供だ。生まれる方も不幸だ。しかし、授かった命に幸も不幸もないのだ。生まれる権利は平等であり、どういう形であれ、僕が彼女とともにできた子供を愛せるかにかかっている。
彼女にどうしたいか聞いてみようと思った。大学を卒業後に僕にお嫁入りと言う流れにせよ、中絶して何もなかったことにするかも、実際におなかを痛めるのは彼女である。
はっきり言って、彼女は遊び相手であり愛はない。ただし、愛するように努力することはできる。僕は、彼女の決断を受け入れる決意を固めた。どんな形になろうと、彼女を愛していけるように僕は努力しようと思った。
僕が彼女の意向を聞こうとした時、彼女はカバンの中から書類の山をバサッと取り出して僕に見せた。
「卒論。期限に間に合わないよーと思っていたけど、昨日徹夜したらできちゃった、ばんざーい!」
その時の僕の表情は能面のようになっていた、と後から彼女から聞いた。
ツイッターでオフパコ
パコる

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